ルーウィン・エステート

ウェスターン・オーストラリアのパース近郊、マーガレットリバーで産み出される至高のワイン。

ルーウィン・エステートのアート・シリーズのカベルネ2002年・2003年と、

シャルドネ2002年、2003年が入荷しました。

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■ルーウィン エステート設立まで
マーガレット リヴァーと言えば、ルーウィン エステートと言われるほど、このワイナリーは世界でも有数の素晴らしいワインを継続的に生産することで知られている。ダイレクターであるデニスとトリシア ホーガン夫妻とコンサルタントであるロバート モンダヴィのもと、もともとは家畜農場だった場所からブドウ栽培をスタート。デニス ホーガン氏の「至高の追求」を目指すことにより、ルーウィン エステートは、現在ではオーストラリアを代表するプレミアムのワイン造りを行うワイナリーのひとつになったのである。
1974年に苗木が植えられ、1975年から5年ほどかけて土地を耕すことから始め、区画整理し、ヴィンヤードが作られていった。様々な美術の作品を含む建物がヴィンヤード内に1978年に完成し、1979年には最初のワインが商品として市場に出回るようになっていった。その後、さっそく雑誌「DecanterMagazine」が開催したインターナショナル ブラインド テイスティングにおいて、ルーウィン エステート1980年のアートシリーズ(Art Series)の シャルドネが高い評価をさっそく得、国際的にもスポットライトを浴びるようになったのである。非常に熟練したワイン作りにひたむきなチームメンバーたちは、2代に渡った家族経営によるダイレクションのもと、現在では30カ国以上に輸出するほどまで成長してきたのである。

■ルーウィン エステート ワイナリーの特徴
■ヴィンヤード



ヴィンヤードは年間を通して、環境に配慮し、量よりも質を常に重視している。このため、ルーウィンは常に収穫量を抑えてブドウの品質を高めるなど、ルーウィンの求める栽培方法を実践。 また、強風からブドウのつぼみがダメージを受けるのを緩和するために、ブドウの樹を守るための大規模なプログラムを実践している。例えば、風よけのために背の高い穀物の植物をヴィンヤード内に2列置きに植えている。また、鳥から受けるダメージ、特にオウムからの被害を防ぐために、たくさんのひまわりをヴィンヤードの周辺に植えるなど、これらの環境に配慮する姿勢、行き届いたヴィンヤードの管理・マネージメントのもと、素晴らしいフルーツが実ることが可能となっている。
また、注意深い研究、ブドウの木の移植などのプロセスを経て、ルーウィンのヴィンヤードでは、シャルドネ、リースリング、ソーヴィニヨン ブラン、シラーズ、カベルネ ソーヴィニヨンなど多種多様なブドウ種を生産している。

■ワインメーキング



‘素晴らしいワインは、素晴らしいヴィンヤードから生まれるものである’と言われるように、ルーウィンではブドウ栽培者とワインメーカーが全てのワイン作りのプロセスにおいて、お互い協力し合う事によって、より秀でた素晴らしいワインが造られている。このワイナリーでは、ヨーロッパのワイン作りのテクニックに学び、ワインの生み出す複雑さ、バランスに特に気を配り、ワイン造りを行っている。
また、南半球で最もモダンなワイナリーの一つとして知られているルーウィンは、ワインメーカーにとって心強い最新のテクノロジーが常に使用されている。もちろんワインメーカーの熟練さも世界トップレベルである。彼らブドウ栽培者は、特定の畑、もしくは同じ畑のなかでも特定の区画のみ、あるいはある列のみが、特にカベルネもしくはシャルドネ種にとってベストなブドウが実るかを見分けることができるのである。その特徴に合わせ、醸造家が、長期熟成スタイルのアートシリーズ果実風味豊かな早飲みタイプのプレリュード シリーズなど、どのスタイルにブドウを使用するかを決めていくという非常に高度な技を持ち合わせている。このように近代的なテクノロジーと伝統的なワインメーカーの熟練さが、うまく組み合わされることにより、高く評価されるワインが生まれるのである。

■気候/土壌



この地域は3方を海に囲まれていることから、オーストリラリアのどのワイン産地よりも海洋性気候の影響を強く受けている。年間の最高と最低の平均温度幅は7.6℃程度しかなく、また10月から4月までの期間には年間降雨量の25%のみという非常にはっきりとした地中海性気候となっている。昼夜の気温差ならびに季節間の気温差が少ないため、大切な春の時期に霜が降りることもない。このため年間を通じて暖かさが保たれている。  主な土壌は、花崗岩と片麻岩の砂利が入った砂質壌土から成っており、これら砂混じりの灰色ローム質の表土と粘土質ロームが主である。湿気の多い時の浸透性は非常に良いが、斜面では保水能力が低く問題となり、総体的に見ても保水能力が低いため灌漑が必要な地域である。

■「3シリーズに分けられるルーウィン エステート」
“アートシリーズ(Art Series)”, “プレリュード(Prelude Vineyards)” そして “ジブリングス(Siblings)”の 3つのシリーズにルーウィンのワインは分けられる。

■アートシリーズ(Art Series)



“アートシリーズ”は、ルーウィンのなかでも、最も贅沢な熟成を考慮したワインと言われ、シャルドネを筆頭にルーウィンの顔とも言われている。このアートシリーズのラベルは、毎年、「オーストラリア現代画家コレクション」のなかから選べられており、個性的なラベルとしても良く知られている。これらからもワインを芸術としてみるルーウィンの姿勢が良く現れていると言えるであろう。特に、シャルドネ、カベルネ ソーヴィニヨンはアートシリーズのなかでも傑作品であると国内外で高い評価を得ており、ワインコレクターがのどから手が出るほど人気なワインとなっている。このアートシリーズのシャルドネを飲んで、あるオーストラリアのワイン評論家が評したコメントが「BMWの値段で買えるロールスロイス」。つまり、それほどまでにコストパフォーマンスが高く、その味わいはまさにプレミアムであり、世界のオークションにおいても非常に高い値がつけられているのだ。

ロシアン・リバーのジョージ

やっとお目にかかれました!

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米で最も予約が難しいフレンチランドリー(ミシュラン3つ星)をはじめ、国内外でオンリストされる先は「超」が付く一流レストランや高級ホテルのみ。
一般的なショップでは到底手に入りません。

ファミリーで運営される造り手の中には、高い名声を博す一流レストランのオンリストのみを見据えたワイン造りを進めるケースがままあります。
特にスモールロット専門のピノノワール・プロデューサーに顕著な例ですが、その場合、一般的なワインショップのショーケースに並ぶことも稀であり、取扱いは概ね一般非買。ゆえに、大勢の目に留まるメジャー・メディアの評点や、特定の批評家による嗜好を気にする事なく、自身が信じる方向性を大切にすることができます。


ジョージもまさにそれに該当する例であり、名の浸透度に相反するかのように、ソムリエを中心としたレストラン関係者に大変高く評価されています。

北米においては、屈指の美食が集まるニューヨークにサンフランシスコを中心とするベイエリア、そしてラスヴェガスの格式高い有名レストランへオンリスト。

昨年(2012年)の輸入は、2004ヴィンテージ以来のことでした。
かつての販売時においては、東京・京橋のフレンチ“シェ・I”(ミシュラン星付)に、最高級中華料理店の“横浜H楼”など、国内においても、名立たる有名店ばかりが並んだものです。(伏字にて失礼 m(__)m )

比較試飲でDRCが完敗!?


ここに、国内屈指のワインコレクターとして、海外でも有名な某N氏から直に聞いた興味深い逸話があります。都内某所で催された比較試飲にて振舞われたジョージが、ロマネ・コンティさえも度々空けられる方々により、『傑出ヴィンテージのロマコンと双璧を成す。』と評されたそうです。更には、その場に並んだDRCとの優劣判定においては、全員の軍配がジョージに一致したとも。

■ ジョージ・ワインカンパニー
オーナーのジョージ・レヴコフ(George Levkoff:画像下の左側)は、ある日、レストランで飲んだ1991年と1992年のウイリエムズ・セリエム “ロキオリ・ヴィンヤード”に深い感銘を受け、ピノノワール造りを志しました。
移住先をセリエムのお膝元、ソノマのヒールズバーグに定めた彼は、15年以上に渡るボンド・トレーダーの前歴を捨て、マンハッタン・ビーチの自宅を売却します。彼はまず、ワインシンクタンクの最先端、カリフォルニア大学デイヴィス校(UCデイヴィス)にて栽培学及び醸造学を修習します。その後、1999年から2001年までの間、収穫から醸造まで幅広くワイン造りに携わった先が憧れのセリエム。更に空き時間も有効に活用し、セリエムを興した一人であるバート・ウイリアムズ氏の娘さんがオーナーを務めるブローガン・セラーズにて、ワイン造りの研鑚を積みます。


Hirsch VineyardフラワーズのCMR(キャンプ・ミーティングリッジ)、マルティネリ所有のブルースライド・リッジ(マーカッサンのパーセル含む)に並び、“ソノマ三大グラン・クリュ”として誉れ高いヴィンヤードに「ハーシュ」があります。(画像右) グロワーとして果実を供給する先には、キスラーリトライクッチ、リオコ等の上級生産者ばかり… ワイン造りの研鑽を積む日々を送るジョージ・レヴコフは、ある日、ハーシュ・ヴィンヤードの当主であるデヴィッド・ハーシュと出会い、畑作業を手伝う機会を得ます。そして、やがてはその情熱が認められた時、ジョージ・レヴコフ氏は、デヴィッド・ハーシュ氏よりピノノワール生産者にとって羨望の果実を譲り受けることに成功します。
{デヴィッド・ハーシュが自らのプライベートブランド(ハーシュ・エステイト)を立ち上げた際、ジョージもその設備の使用を許されましたが、処女作となる2003年と2004年のワイン造りは外部ワイナリー(モーシン)にて。}


ジョージのワイン造りは、一貫して“UN”が念頭に置かれます。


【“unfined”:清澄剤を使わない】/【“unfiltered”:フィルターをかけない】/【“unpumped”:パンチングダウン(ビジャージュ)をしない】/【“unpushed”:プレスしない】/【“unadultered”:混ぜ物をしない】/【“unblend”:ブレンドをしない】/【“unracked”:澱引きをしない】

果汁は、自然の力を利用したグラヴィティフロー設計(重力式構造)の設備により得られたデリケートな風味に富むフリーランジュースのみ。
熟成にはフランソワフレールの新樽のみを用い、仕上がったワインは劣化を避ける為にも、樽から直接瓶詰めされます。
極力人の手が加わらぬハンドクラフト・ワインの象徴として、ジョージでは「ワイナリーで使われる電力は冷房のみ」を標榜しています。

セレモニアル・ヴィンヤード (Ceremonial Vineyard)


「セレモニアルとは馴染みのない名前…..」と思いきや、2007ヴィンテージまでは“ナプシャル”と呼ばれていたヴィンヤードです。(Nuptial Vineyard) 数年前、弊店においては、インポーター倉庫に眠る半端ストックを販売したこともありました。
ここの所有者とは… “プチ・マーカッサン”ことマルティネリ!マルティネリの本拠地、テイスティングルームの前を走る道路(River Road)を隔てて目の前に広がる畑です。そして、開墾時のヴィンヤードマネジメントにあたった人物とはなんと…“本家マーカッサン”のヘレン・ターリー!女史のご主人であるジョンウェット・ローファー氏は、有能なヴィンヤード・マネージャーとしても知られますが、ヘレン・ターリーもまた、葡萄栽培に造詣の深い人物像との側面を併せ持ちます。
「量よりも質が優先」とは言わずもがなでしょう。一般的な畑に比べ、およそ3倍の密植が行われており、通常よりも低い樹高等を特色とします。

その味わいについて、ジョージ・レヴコフ氏からは次のように述べられます。
「チェリー、ストロベリー、ラズベリーと言ったクラシカルなロシアン・リヴァー・ヴァレーのフレーバーを得る為に、他の造り手よりも比較的に早めの収穫を心がけている。それにより、プラム、プルーン、レーズン様のフレーバーが表れる事、あるいはアルコール度数の上昇が回避されている。」

当店には、この「セレモニアル・ヴィンヤード 2011」が10本限定で入荷しました。(No.793〜803/1888)

まだまだ若いですが、滅多にお目にかかれない代物なので話のネタに飲んでみるのも面白いかも。

今月のお勧めのグラスワインです。

今月のお薦めグラスワインはカルフォルニアのスッタグス・リープ。

ソーヴィニョン・ブラン ナパ・バレー 2009   ¥ 1,400 / ¥ 7,000

カリア シャルドネ ナパ・バレー 2009     ¥ 1,600 / ¥ 8,000

メルロー ナパ・バレー 2007          ¥ 1,800 / ¥ 9,000

アルテミス カベルネ・ソーヴィニョン 2009   ¥ 2,000 / ¥ 10,000

北新地バー

ノーベル賞晩餐会のシャンパーニュ

北新地バー

ノーベル賞の晩餐会に使われるシャンパーニュは、業界の間では結構話題になっています。

2007年、2008年はこのジャカールという生産者の「ブリュット・モザイク」という銘柄が使用されたらしいです。

先日、その「ブリュット・モザイク」が入荷致しましたので、興味のある方は是非ご賞味下さいませ。

ちなみに、

2012年は、ジョセフ・ペリエ

2011年は、ヴーヴ・フルニー

2010年は、フランク・ボンヴィル

2009年は、ルイ・バルテレミー

2008年、2007年がジャカール。

2005、2006年は、ポメリー グラン・クリュ。

2002〜2004年は、ドン・ペリニョン

2001年は、ルイーズ・ポメリー。

だそうです。

さすがのラインナップですね。

コングスガードとハーラン

かなり希少なワインが入荷致しました。

カルフォルニア、ナパ・バレーの「コングスガード」

2005年のカベルネが6本と、

2006年のシャルドネ・ザ・ジャッジが3本。

同じく2007年のジャッジが1本。

さらに、ハーラン・エステートのメイデン、2000年が3本、2007年が7本。

写真には写っていませんが、

ハーランの1998年3本、2000年1本、2004年3本、2006年1本。

北新地バー コングスガードとハーラン

◇ コングスガード ◇
ジョン・コングスガード氏。彼は学生時代、音楽家を目指す少年でした。教授を目指してコロラド大学の音楽科に進学。
実家は牧場を営んでいました。まだワイナリーなどナパに十数軒しかなかった時代です。
ところが彼が大学を卒業して実家に帰った丁度その頃、ナパでは本格的なワインブームの到来を見せ始め、
たった4年でワイナリーの数は100を越えるまでになったのです。
これが運命の歯車というものでしょうか、ジョンは悩みました。
「家には広大な土地がある。ここでワイン造りをすれば、愛する土地で愛する家族と共に仕事ができる。しかしこれまでプロを目指して歩んできた音楽の道をあきらめてしまっていいものか…。」
迷った挙句、彼が出した答えはこうでした。カリフォルニア大学デイヴィス校への入学。
そう、彼はワイン造りの道を選んだのです!
カリフォルニアにおけるワイン醸造学・栽培学の総本山であるデイヴィス校を卒業した後は、かの 『ニュートン』 に就職。
実家で祖父が造る葡萄を持ち込み、シャルドネを担当します。
1988年には米国で初めてのアンフィルター・ワインを造るなどし、
コングスガード氏の腕によりニュートンは今や押しも押されぬスーパースターになりました。
ニュートンで十分な技術と知識を身につけた彼は、いよいよ1996年に自身のブランドとして 『コングスガード』 を発表。
ファーストビンテージにしていきなり【WS95点/RP92点】という鮮烈のデビューを飾ります。
突如表れたこのスター・ブランドに業界は騒然となったものでした。
あっというまにワインスペクテイター誌でも星の数ほどあるワイナリーの中からトップ25の五つ星ワイナリーに認定。
パーカー氏からもシャルドネの【★★★★★】生産者にチョイスされ、
アメリカン・ワイン・アワード2004の【Winemaker of the Year】にも輝き、
たちまち加州最上のシャルドネ・スターへと見事な躍進を遂げます。
現在では『マーカッシン』 『キスラー』 『オベール』 とともに、
加州シャルドネでたった4生産者しか存在しない【RP99点】シャルドネ排出元(2008.11現在)として知られ、
フラグシップの 『ザ・ジャッジ』は毎年たった15樽前後しか仕込まれぬことからまさに究極のシャルドネとして知られ、
これを捜し求めるファンは数知れず…。
そのほかにもヴィオニエ&ルーサンヌ、シラー、カベルネ(そして過去には丸秘メルローも…)などを手がけ、
いずれの作品をも高い次元での完成度を誇ります。
一般的に知られるコングスガードのラインナップは、シャルドネ/ジャッジ/シラーの3種で、
この3種としてもいずれも大変希少作となりますが、
そのほかにコングスガードには一般流通のあまり見られないさらなるマニアック・アイテムがあと3種存在し、
計6種でフルラインナップとなります。
うち後者の秘蔵品の1つがこちらの 『ナパ・カベ』 です。
シャルドネで鳴らすコングスガードのカベルネ!?と市場を沸かせた今作、あるあるとその存在が噂されながらもなかなか姿を見せず、
2005年に公式デヴューを飾ったようですが、どうやら非公式にてもっと以前から造られていたようです。
年産は公式ラインナップとして加わった現在でも≪400ケース~500ケース≫程度の希少作となっています。
▼ナパ・カベルネ(Napa Cabernet)
【RP100点】獲得生産者 『エイブリュー』 の 『マドローナ・ランチ』 の東丘に位置するコングスガードのカベルネ・ブロックは1000本の樹が植わり、
メドックからの4つのクローンが栽培されています。栽培コンサルタントはデヴィッド・エイブリュー氏。
タンニンとバランスの融合をキーとし、満足度十分な強さ・パワーを誇りながら、シルキーで輝ける美しき道中や余韻を絶対に手放しません。
毎年≪400ケース~500ケース≫程度。
■2005年:RP94点 ■2007年:RP94点 ■2008年:RP90-92点
▼ザ・ジャッジ(The Judge)
カリフォルニアが誇る至高のシャルドネにして、魔性の媚薬シャルドネ 『ザ・ジャッジ』。
毎年生産量は5~15樽程度で、パーカー氏は「DRCモンラッシェのカリフォルニア版」と表現しながら、
その実、スコアの観点では既にDRCモンラッシェより「格上」の事実を自らの著書にいくつも残してしまっていることを考えれば、
カリフォルニア産シャルドネで最も高尚な作品である…という氏のコメントも
「世界のシャルドネの中でも最も高尚。」の誤りではなかと感じてしまいます。
3年連続【RP98点】以上を獲得する、全米唯一、たったひとつのシャルドネ 『ザ・ジャッジ』 は、
26年間裁判官(Judge)として勤め上げたジョン・コングスガード氏の亡き父への敬意から命名されたもの。
果実はナパの街を東に向かうと間髪入れずにその姿を現す岩石質の丘にある自社畑 『コングスガード・ファミリー・ヴィンヤード』 から。
ジョン氏の祖父母が手に入れ、そして父から譲り受けた土地です。毎年1点「完璧」ただそれのみを追求し、収量は1エーカーあたり約1トン。
あのハーランの半分です…。さらに最も出来の良い区画のみを毎年決定し、そこからの果実を選ばれた数名の摘み人により丹念に手摘み。
それらの中でも良い状態の果実をさらに厳選し、コングスガード氏が自ら「黄金のフルーツ」と呼ぶ、
最上畑の最上区画の最上の葡萄のみがジャッジになることを許されます。
そのため1本の葡萄樹から取れる果汁はわずかたったボトル半分(約375ml)だけ。
まさしく “神の雫” を集めて産み落とされる至高のシャルドネです。
100%新樽のブルゴーニュ産フレンチ・オークにて土着酵母とともに発酵。約2年間の樽熟の後、無ろ過・無清澄にてボトル詰めされます。
■2004年:RP98点 ■2005年:RP98点 ■2006年:RP96-98点
先日、待望のパーカー監修ワインアドヴォケイト最新号#186が発刊となり、
今回特集された「北カリフォルニア」にて970本ものワインが新規レイティングとなりました。
中でも特集中No.1白ワインにあたる【RP98点+】を獲得したシャルドネこそが今作ジャッジの2007年でした。
これにてアドヴォケイト掲載の6ヴィンテージ中、5ヴィンテージがRP97点オーバー…。
キスラー/マーカッサン/オベール/ピーター・マイケルと共に加州5大シャルドネと呼ばれる事もあるジャッジですが、
此処の実力は頭一つ抜けてきたでしょうか…。
◆ ハーラン・エステート ◆
オーナーの“ウィリアム・ハーラン”――1940年生まれ――はカリフォルニア大バークレー校で 学んでいた1950年代後半、ナパをたびたび訪れ、広々と緑 がうねる牧歌的風景に魅せられ、その地でのワインづくりの思いが芽生えるようになりました。
しかし卒業後ワイン関係の仕事に就いたわけではなく、事業とし てはゴルフ場開発、 ホテル経営等を手掛ける不動産デヴェロッパーとして、
大きな成功をおさめました。
これを機に、以前から抱いていた、“世界でトップ・クラスのワインを自らの手でつくりあげる” という夢を実現するため、
その一歩を踏み出し、1980年代 半ばからぶどう畑用の土地の購入を始めました――現在ではおよそ100ヘクタールにまで 広がりました――。
それらはナパの中心地帯ともいうべきオークヴィ ルの西に位置する丘陵
――すそ野には有名なマーサズ・ヴィンヤードやト・カロンが あります――にあり、
そのなかの標高100~180メートル付近、約15 ヘクタールほどのかなりの傾斜地にぶどうは植えられています。
その3分の2が カベルネソーヴィニヨン、残りがメルロとカベルネフランそれにごく少量のプ ティヴェルドとなっています。
ぶどう栽培とワインづくりを担当しているのは“ロバート・レヴィ”です。
カリフォルニア大デイヴィス校を出た後いくつかのワイナリーを経て、1980年代 前半、ウィリアム・ハーランも出資していた『メリーヴェル』のワイン・メーカーとなりますが、
ハーランがメリーヴェルを売却する1998年まで、ハーラン とメリーヴェル、ふたつのワイン・メーカーを兼務していました。
同時にボルドーの有名な ワイン・コンサルタント、“ミシェル・ロラン”もハーランの最初期 から参画しています。
ほとんど黒に近い色調でパワー溢れる濃厚なワインでありながら、たいへん柔らかな タンニンが滑らかさを付与し、
しっかりした酸が凝縮感に富みながらも優雅 さを感じさせる。
これこそがハーランをハーランたらしめている点といえましょう。
それは畑での、ぶどうの成分の凝縮をねらっての徹底した収量の抑制、加え て糖分を上げるためだけではなく、
タンニンを熟させるための遅い収穫、 という2点からもたらされます。
収穫されたぶどうは除梗された後、多くの人手により 厳しい選果を経て発酵タンクにおくられますが、
そのタンクはステンレスとオークを併用しています。
当然ヴィンテージ毎に異なるとはいえ、高い温度で1ヵ月 以上におよぶ発酵というのが基本のスタイルです。
90年ヴィンテージが最初のリリースとなったハーランですが、発表と同時に一大センセーションを 巻き起こし、
その後もパーカーが94年と97年、そして01年、02年の4回、100点 満点を献上するなど、
瞬く間にカリフォルニア・ワインの最高峰に駆け上りました。
95年ヴィンテージからはセカンド・ラベルのメイデンの生産を開始、
97年にはワイナリーも完成――それまでのワインはメリーヴェルで醸造――しました。
また新たに99年ヴィンテージからは、ハーランとは別にボンドの 名のもと、
メルバリーとヴェシーナ――2001年ヴィンテージからはこれにセント・エデン という銘柄も加わります――、
2種の赤をリリースと、大きな躍進 を続けるハーランであります。
▼メイデン
はハーランのセカンド・ラベルにあたります。
ファースト・ヴィンテージは1995年です。
醸造責任者はハーランと同じボブ・レヴィ(Bob Levy)。 コンサルタントはミシェル・ロラン(Michael Roland)。
栽培管理者はメアリー・ホール(Mary Hall)/ジェリー・シュリンク(Jerry Schlink)。
自社畑38エーカーの栽培品種はカベルネ・ソーヴィニヨン(70%)、メルロ(20%)、カベルネ・フラン(8%)、プティ・ヴェルド(2%)
すべてヒルサイドに段々畑状に密集して植樹されており、土壌はフランシスカン頁岩という粉砕された岩石が表面を覆っています。
使用果実は全てハーラン・エステートと全く同じですが、品種構成がハーランと比べてカベルネ・フランの比率が高くなっています。
カベルネ・ソーヴィニヨンが2/3、残りがカベルネ・フランとメルロです。
ナパ・ヴァレーのラ・ミッション・オーブリオン、シュバル・ブランとロバート・パーカーは評しています。
ブドウの収穫は手摘みし、細心の注意を払って粒よりし、徐梗します。
(房ごとの選果ではなく、実ごとの選果です。)果皮をつけたまま発酵、
ステンレスタンクと小さいオークの垂直桶をくみあわせて長い醸し期間をとります。
メイデンは偉大さ、個性、力強さと優美さ、強烈なまでの複雑味、長熟性と、けして重たすぎることのない豊潤さを兼ね備えています。
初ヴィンテージは1995年ですが、わずか2ケースのリリースでした。
翌96年も2ケースのリリースでした。日本には2006年が初の輸入でしたが、2007年は収穫量が少なかった為、輸出はゼロでした。
▼ハーラン
ワイン通なら垂涎のカルトワインパーカーポイント100点を5回獲得
ハーラン・エステイトは世界の偉大なワインと匹敵するワインを生み出すことを目標に不動産業で一財を築いたビル・ハーラン氏が
1984年にオークヴィルに興された。ブドウ畑は、等高線にそった段々畑。
もっとも適正な場所にカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドが植えられている。
これらの品種からも分かる通りに、目指すは、ボルドー、メドックの頂点に君臨する5大シャトー。
ワインメーカーはボブ・レヴィ、コンサルタントはミッシェル・ローラン。
パーカーはハーランに1994年、97年、01年、02年、07年と5回100ポイントをつけた。
世界にあまたあるワインの最高峰といえるだろう。2009年に初めて日本に正式輸入されることになった。
ハーランは偉大なクラシック・ブレンドと評され、際立つ凝縮感、複雑さ、味わい深さと洗練されたタンニン、
エステートのユニークな特徴を存分に表した官能的な長い後味を持ちます。
自社畑38エーカーの栽培品種:カベルネ・ソーヴィニヨン(70%)、メルロ(20%)、カベルネ・フラン(8%)、プティ・ヴェルド(2%)
すべてヒルサイドに段々畑状に密集して植樹されており、土壌はフランシスカン頁岩という粉砕された岩石が表面を覆っている。
1/3が堆積土壌、2/3が火山性土壌。
ワイン醸造:ブドウの収穫は手摘みし、細心の注意を払って選果し、徐梗する。
果皮をつけたまま発酵、ステンレスタンクと小さいオークの垂直桶をくみあわせて長い醸し期間をとる。
ヴィンテージにより225Lサイズのバリックで発酵させるが、その際はパンピングオオーバーをせず、樽を転がすことで同じ効果をだしている。
二酸化炭素が抜ける蓋を使用している。
20から25ヶ月間、フランス中部産のミディアム・トーストのオーク新樽で熟成させる。
第二次発酵(マロラクティック発酵)は熟成中に樽で行う。余計な手を加えず、清澄、濾過せずに瓶詰めする。

バターフィールド

個性的なラベルのブルゴーニュが入荷致しました。

カナダ出身のデビッド・バターフィールド氏の手掛けるワイン。

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以下、インポーターの紹介文です。

トロント出身のデイヴィッド・バターフィールドのワインに対する情熱は、

ブルゴーニュの土地とワインをこよなく愛する両親から受け継いだものである。

16歳で初めてブルゴーニュを訪れた時、

「決して後ろを振り返るまい。偉大なワイン造りは自分の目標なのだ」と決意したという。

後にデイヴィッドはフランスに渡り、まずボーヌの醸造学校で醸造を学んだ後、

ドゥー・モンティーユ、ドメーヌ・ド・シャソルネイ等で更なる修行に励んだ。

そして、2004年にネゴシアン業を立ち上げ、2005年に念願の自らの手によるワインをようやく世に送り出した。

彼の考えるワイン造りとは、テロワールの本質を得る事。

「テロワールのエネルギーがワインの中に入っている事が重要で、そうでなければ意味がない」とまで言い切る。

そんな彼が初ヴィンテージでいきなり素晴らしいワインを造りあげた。

生産本数わずか2400本。

彼の想いが詰まった、これぞまさにムルソーと感じさせるアロマが口中に広がる、舌触りの良いワインができ上がった。

ワイン生産者なども集うボーヌのレストランでは既に人気を博しており、

大半がボーヌ内で消費され、翌年以降もボーヌ以外では見かける事が難しいワインとなってしまった。

またユニークなラベルの形の『B』にも彼の想いである“Beaune”、“Beautiful”、“Butterfield”の頭文字が使われている。

彼の『ボーヌの美しさ』を追求する情熱が詰まったこのワインは、今後も期待を裏切る事無く成長を続ける。

テクニカルデータ

白においては、フレッシュさを残すため、部分的にマロラクティック発酵を行わない。約12ヶ月間(プルミエ・クリュは18ヶ月)の樽熟後、軽く清澄し、フィルターをかけ、瓶詰する。また、赤においては、ブドウの90-100%除梗。区画ごとに醸造・熟成を行う。瓶詰前にフィルターはかけない。

栽培方法

ボーヌ・ブレッサンドやムルソーの一部など、一部の区画ではビオロジックの栽培を採用。

それ以外はリュットレゾネによる栽培。

Meursault 2009

醸造方法
ブドウ品種 シャルドネ100% 熟成 バリック12ヶ月(新樽30%)
柑橘系果実から始まり、ハチミツやトースト、スモーキー感が重なる香り。
美しい酸がシャルドネのまろやかさを支え、エレガントでピュアな果実味が、アロマと上手く相まっている。
非常にクリアで透明感のあるムルソー。新世代を感じさせる味わい。

Beaune 1er Cru Les Bressandes 2009

AOC Beaune 1er Cru タイプ

ブドウ品種 ピノ・ノワール100% 熟成 バリック16ヶ月(新樽50%)

ブレッサンドはルロワやルイジャドなど有力生産者が多く畑を所持するボーヌ北側の急斜面の中にあるプルミエクリュ。

ラズベリーやブラックベリーの芳しい香り。

エレガントかつシルキー口当たりに続き、ボーヌのフィネスとエネルギーを感じる濃密な味わいが広がる。

オーストラリアのバス・フィリップス

北新地バー

現在ではオーストラリアを代表する
ピノ・ノワールを造るフリップ・ジョーンズ氏はワイナリーを設立した
1970年代後半は、あのデュクリュ・ボーカイユが好きだった事もあり
カベルネ系の品種を主に造っていましたが、晩年のアンリ・ジェイエ
の素晴らしいワインに魅了された事もあり、その当時彼の畑の大部分に
植えられていたカベルネ種は全て抜き取られ、ピノ・ノワールに植え替え
を行ったそうです。

輸入元の資料によると少量生産でしかワインを造らないのは彼の細部にわたる
こだわりによるといえる。それぞれのぶどうは手摘みで収穫され、
選別される。そして「バス・フィリップ」としての厳しい基準をクリアー
しなかったものは全て除かれる。(難しい年は最大30%くらいのぶどう
が選果後搾取される)。 ワインはそのヴィンヤード・サイトいわゆる、
「テロワール」を表現したものであるということを考えると、
バスフィリップにおけるキー・プライオリティは、
「低収量」、「殺虫剤の使用を最小限(現在はほぼ無し)
にし、醸造過程では添加物も最小限にし、自然酵母を使い、
「ノン・フィルターリング」、「機械的なポンプなどは使わない」
といった所にある。

2009年のケンゾー・エステート

先日、2009年物のケンゾー・エステートの「紫」と「藍」が入荷致しました。

2009年から、自社施設で全ての工程を行っているようで、あらゆる点での質の向上が図られているようです。

以下、ケンゾー・エステートのツイッター・アカウントの呟きより。

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ゲームメーカー「カプコン」の辻本憲三CEOが作ったワイナリ「Kenzo Estate」。設立当初はワイン不況のまっただ中でもあり辛口の記事が目についたのですが、今年になってWine Spectatorの注目のニューフェースに選ばれるなど、ようやく評価されるようになってきました。

さらに2012年11月にリリースされる2009年のヴィンテージは、同ワイナリとしては初の「エステート」ボトリング。それまで他社に間借りしていた醸造設備を自社で持つようになり、品質も上がったとしています。Twitterの担当者もかなりの自信を持っている様子。

紫鈴 rindo 2009 、凄すぎる、、、。もはや次元が違う。中の人的に、KEのスタッフとして以前に、いちワイン愛好家としてここまでの感動を覚えたワインは他にないかもしれない。

紫鈴 rindo 2009はグラスに注いですぐは、まだ若々しく味わいも若干硬いかな?と感じますが、30分ほど待つとそのポテンシャルの片鱗が現れてきます。密度が高い(でも決してジャミーではない)美しいアロマ、雑味を感じさせず、口中にサーーーっと広がっていくエレガントな味わい。

紫鈴 rindo 2009の香りの特徴ですが、今までのどのヴィンテージよりフレーバーが濃厚なのですが、ジャムのような煮詰めた果実の濃さではなく、完熟した上等な果物の、甘美ながらもフレッシュな香りをぎゅーーーっと凝縮した感じなんです。

2012 10月 5

このフレーバーの豊かさと上品さの一番の原因は、やはり「エステイトボトル」になったから、ということでしょう。2008ヴィンテージまでは、まだ醸造所もケイブも出来ていなかったため、収穫した葡萄を外部の施設まで運んで醸造を依頼する必要がありました。(続く

続き)しかし2009年には醸造所とケイブが完成したので、葡萄を外に運ぶ必要がなくなり、日が昇る前の、葡萄の風味が一番濃厚な時間に収穫した葡萄を、まだ暗いうちに醸造所へ運び、その豊かな風味が損なわれないうちに仕込み始めることができるようになったのです。

当然ながらまだ紫鈴 rindo 2009には、熟成に由来するブーケはありませんが、これが10年くらい経ち、熟成香が出てきて複雑な香りになったら、、、。今もしドラえもんがいたら、きっとタイムふろしきをリクエストすると思いますw

Wine Spectatorで選ばれたのは、エステートになる前の2008年ですから、今年のワインはかなり期待できそうです。

現在の当店でのリストには、「紫」と「藍」が、フル・ハーフ共に2009年。

「紫鈴」は、フル・ハーフ共に2007年となっております。

「紫鈴」の2009年も近日入荷予定。

2009年物のDRC

本日、2009年物のDRCフル・セットが入荷致しました。

極上のヴィンテージなので、手に入れるのも一苦労でした(笑)。

さて、2009年物のブルゴーニュの評価は・・・

ワイン専門誌のヴィンテージ評価でも傑出し、生産者からも、
「偉大なポテンシャルを持つブドウを収穫出来た」
「フレッシュで果実味がしっかりとしており、リッチでストロング!」
「神に祝福されたヴィンテージ」
と絶賛の声が聞こえてきた、ここ数年の中では、屈指のグレートヴィンテージ2009年。
実は造り手の間では、ブルゴーニュの『9』のつく年がグレートヴィンテージになるとの伝説もあるとか。

2009年ヴィンテージを一言で表すなら・・・
「華やかで表情豊かな年」
この20年で記録的と言われるほど厳しい寒さで始まり、
春になると一転穏やかで乾燥した日が続き、ブドウの木も比較的早く発芽。
夏から秋にかけても天候に恵まれ、気温もブドウの熟成には最適な高さを
維持したまま収穫を迎えました。
テイスティングしてみると、アロマティックで活き活きとしており、表現力豊かな白ワイン、
しっかりとした果実味を支えるしなやかなタンニンを持つ、バランスの良い赤ワイン、
総じてそのような印象を持つ、まさに表情豊かな年であるということを実感します。

今飲んでも味わいの良さを感じ取れますが、グラン・クリュクラスは
熟成のポテンシャルもしっかりある超優良年です。

北新地バー

さてこの偉大なワイン達の飲み頃はいつになることやら・・・・