ドイツの辛口リースリング入荷しました

 

100年ほど昔、世界で最も高価で愛されてやまなかったワイン。それは、ボルドーでもブルゴーニュでもありません。
当時、ドイツのラインガウで造られた辛口のリースリングが世界で一番高価とされていたのです。しかし、その後市場で過小評価された時代が続きます。そこでドイツの生産者を中心にドイツワイン・リースリングの復権に取り組んだのです。
その大きな立役者となったのが先代の当主ベルンハルト・ ブロイヤー氏でした。
辛口へのシフト、格付けの廃止、徹底した低収量による畑名の意味づけ、カルタ同盟など、現在のドイツワインが再び世界を駆け巡るその道筋をしっかりと示した彼の活動には今でも賞賛の声が絶えません。
2004年5月惜しくもその短すぎる人生を終えた氏の 遺志は現在愛娘であるテレーザ・ブロイヤーさんにより 確実に継承されています。 「リースリングを再び世界に冠たる食中酒へ」 ダイナミックなお父さんの面影を色濃く受け継ぐ彼女の 今後の活動から目が離せません。
今や欧米では リースリングがグラスワインとしてレストランで提供されるのは当たり前となり、シャルドネに代わる知的文化的な 白ワインとして不動の地位を 得ています。『ドイツワイン、リースリングの復興』という壮大な夢は今着実に実を結びつつあります。
そんなブロイヤーさんのワインを飲まずしてドイツワインは語れません。
ライン河ほとりの想像を絶する断崖絶壁の急斜面、看板の特級畑ベルク・シュロスベルクは最大60度を超える傾斜というから驚きです。
ブロイヤーさんが所有するのは、ラインガウ地方のなかでも著名な2つの村、世界遺産であるライン渓谷中流上部のリューデスハイム村(粘板岩と石英層)とリューデスハイム村より約18キロ離れた、ラウエンタール村(砂利層)。日当たりが良くライン河の照り返しを全面に受ける最高の条件を持つ優良畑を所有しています。
ここ数年、有機栽培の方にも力を入れており、粘板岩の風化土壌をしっかりと耕し、ハーブや雑草などを植えて緑化にも努めているそう。急斜面での重労働となるのであまりこのようなケースは見られないそう。。それほどまでに畑を愛しているのです。
リューデスハイム(シュロスベルク)畑の違いラウエンタール(ノンネンベルク)ライン河ほとりの急斜面→温暖斜面の位置ライン河から離れている斜面→寒暖差大きい
また南東向き斜面で、朝日浴びて夕日はあたらないモーゼルから続く粘板岩と
タウヌス珪岩が混じり合っている土壌表土は砂質と黄土層、
地下深くに粘板岩がある樹齢は40年ほど…
リューデスハイムの畑は70年代に植え替えをしている。樹齢樹齢は50年以上
リューデスハイムより古樹が多い。温暖さから来るボディと土壌由来のミネラル、酸もバランス良く、各要素が強い。味わい引き締まった酸とミネラルが際立っている。
最大の持ち味はなんと言ってもリースリング種を100%使用した力強い辛口ワイン。当主ベルンハルト・ブロイヤー氏は彼のリースリングワインを、従来のドイツの複雑なワイン法に全くとらわれることなく独自の4つのカテゴリーにクラス分けしています。(彼の辛口リースリングワインには実際はシュペートレーゼ以上の果汁が使用されているにもかかわらず、シュペートレーゼ等の記載はなく、全てQ.b.Aの表記となっています。)裏のラベルに小さく書かれたローマ数字がそのクラス分け。すなわちⅠ~Ⅳまであり、数字が少なくなるほどクラスが上がります。
フラッグ・シップである銘醸リューデゥハイム・ベルク・シュロスベルク・リースリングは毎年変わるアートラベルはロイヤー醸造所でアーティストを選定しているそうです。

各メディアから絶賛の声
『私がはじめてラインガウのワインに愛情を感じたのは透明感があり力強く、時に強烈なリースリングであった。力強くも果実味豊か。それが私の理想とするところ。今日そういったリースリングを造り出す醸造家を見つけ出すのは難しい。このワイングート ゲオルグ・ブロイヤーこそ、その数少ない「特別な醸造家」の一人である。』
(ワイン評論家 アイヒェルマン、モンド ワインガイド 2001年度版)

 

「魔法か、天才のなせる業か?」
(ワイン評論家 マイケル・ブロードベント デカンター誌)

 

この近年まれに見るすばらしい品質、特にボディのしっかりとしたエレガントな辛口リースリングと新しいアイデアには目を見張るものがある。
(ワイン評論家 ヒュー・ジョンソン ポケットワインブック)

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2012年 ソヴァージュ・リースリング QbAトロッケン
果汁を完全に糖分が無くなるまで発酵させた、Sauvage(ワイルド)の意味を持つキュヴェ。
今から100年ほど前、ドイツのラインガウで造られた辛口のリースリングは、世界で最も高価で愛されてやまないワインとして名を馳せていました。 しかし、その後市場で過小評価された時代が続いたことから、ドイツの生産者を中心に 「ドイツワイン、リースリングの復興」をスローガンに活動を始めました。その大きな立役者となったのが、先代の当主ベルンハルト・ ブロイヤー氏でした。辛口へのシフト、格付けの廃止、徹底した低収量による畑名の意味づけ、カルタ同盟など、現在のドイツワインが再び世界を駆け巡る道筋をしっかりと示した彼の活動には今でも賞賛の声が絶えず、今やパリの三ツ星レストランにオンリストされる程の大人気醸造所となりました。
ソバージュは、 グレープフルーツやメロンのような魅惑的で若々しい味わいが特徴です。ほのかに感じるミント香が、食前・食後酒としても食卓を盛り上げます♪ 鮮烈な酸と豊富なミネラルから、一本芯の通った醸造所の信条がはっきりとみてとれる、力強い味わいの一本です!!

2011年 リューデスハイム ベルク・シュロスベルク リースリング QbAトロッケン
毎年デザインが変わるアートラベルが魅力の特級畑リースリング♪ ドイツでは天才、故ブロイヤー氏の偉業を記念して、10年後に飲んで美味しい辛口のリースリングに贈られる「ブロイヤー・トロフィー」という賞が「ゴーミヨ」(ドイツで最も権威あるワインガイドブック)にあります。そこでは、毎年彼のシュロスベルクが1位を獲得しています。つまり、10年後に飲んで一番美味しい辛口リースリングは、このワインということなのです!!2011年は暖かく、果実味のしっかりしたフルーティな味わいに仕上がりました。これからの熟成がこのワインの真骨頂と言え、10年~20年後にどれほどの驚きと感動を与えてくれるか待ち遠しい逸品です。

2008年 オルレアン リューデスハイム ベルク・シュロスベルク QbAトロッケン
ゲオルグ・ブロイヤーのグランクリュ畑の1つベルク・シュロスベルク。ライン川沿いの素晴らしい育成条件の環境で生まれたワイン!リューデスハイムの伝説の品種オルレアン種はほぼ絶滅ち近い状態だそうですが、故ブロイヤーさんが復活させた稀少なものです。「オルレアン」は極小区画に植えられた昔からある伝説のぶどう品種です。稀少価値ありの1本です。溢れるミネラル!
ある年の冬、カール大帝が現在のラインガウの対岸にあるインゲルハイムの居城に滞在していた時、吹きすさぶ北風であたり一面、深い雪に埋もれていた。やがて春が近づいたある日、遠くに見えるリューデスハイムの南向きの丘の一角の雪が融け、銀色に輝く景色の中で小さな黒い染みのように岩肌がむき出しになっていた。その染みが日ごとに広がっていく様子を見たカールは、あのあたりに葡萄を植えたらどうだろうか、と考えた。春になるとカールはオルレアンから葡萄の苗木を取り寄せ、リューデスハイムの斜面を開拓し、葡萄を植えさせた。それは見込み通りにすくすくと育ち、3年半の後には最初の収穫が大帝に捧げられた。ワインが樽の中で熟したころ、インゲルハイムの居城で各地のワインを取り寄せてのワイン比べが開催された。ヴェスヴィオ山近郊の炎の様なワインや、ギリシャの銘酒に加え、ブルゴーニュやモーゼルからのワインも供されて、どれも大いに賞賛されたが、最も高い誉れを勝ち取ったのはリューデスハイムの赤であった。それはどのワインよりも強く、香りは他の全てのワインをあつめたほどであったという。今でもラインガウの葡萄農民たちは、恵まれた年は大帝のお陰だと信じている。葡萄の花の咲くころ、カール大帝の霊が訪れ、ライン河沿いをゆったりとした足取りで葡萄を祝福していったのだ、と。
長期熟成タイプということはわかりますが、これからどのようになるのかは未知の世界。まだまだ未完成の部分がありますが、これからどうなっていくのか、どんなわいんになるのか・・・・?それを見届けていくのも面白いかと思います。
かつてカール大帝が、ドイツのインゲルハイムの居城におられた際に、対岸の斜面「リューデスハイム」が太陽の恩恵によって、雪解けが早いので、葡萄を植えることを命令されたとの言い伝えがあります。
まさしく、いまゲオルグ・ブロイヤー醸造所が所持する「グラン・クリュ」畑となります。そこにこの「オルレアン」は植えられていたかどうかはわかりませんが・・・
故ベルンハルト・ブロイヤーさんはこの希少なラインガウにあったとされる品種をなくしてはいけないと、大事に育てておられたと聞いたことがあります。
葡萄はまだまだ研究段階ではあるそうですが、最高の畑から生まれた「オルレアン」長期熟成タイプですが、これからワインも熟成によってどのようになるかまだ未知の世界のワインということです。