アンリ・ジローのアンフィニィボトル

フュ・ド・シェーヌ MV09

¥ 30,000 → ¥ 25,000

アンリ・ジローの歴史は、17世紀初頭に遡ります。
ルイ13世統治下の1625年、創業者のフランソワ・エマールは、
フランス、 シャンパーニュ地方のアイ村産のブドウ畑を手に入れ、
ブドウの栽培を始めました。

10世紀以前から、石灰質の土地であるシャンパーニュ地方は、
シャルドネやピノ・ノワールなど良質なブドウを生み出す地として知られていました。
中でもアイ村産のピノ・ノワールは特に評価が高く、
17世紀にシャンパーニュ造りが始まった頃には、
多くのメゾンがアイ村産のピノ・ノワールを欲しがったといいます。

そんなピノ・ノワール栽培には絶好の土地で造られる、質の高いブドウが
現在も、アンリ・ジローが高い評価を受けている大きな理由です。

英国王室やモナコなどの王室など、上流階級で愛されてきた「幻のシャンパーニュ」で、
かつては、王室御用達分と一部の上流階級のみに販売され、
市場への供給量が制限されていたため輸入が不可能でした。
それが2006年に晴れて日本の市場にお目見えすると、
瞬く間に人気のシャンパーニュとなりました。

「フュ・ド・シェーヌ(木樽)」のネーミング通り、このシャンパーニュは
シャンパーニュ地方のアルゴンヌの森の樫で作られる特別な樽で12カ月熟成されます。

19世紀の終わりころまでは、アルゴンヌ産の木樽は、
繊細なシャンパーニュを優美に育て上げる
として、重用されてきましたが、
その伝統は一時途絶えてしまっていました。
現当主のクロード・ジロー氏は、オーク職人であるカミーユ・ゴティエ氏を訪ね、
かつてのアルゴンヌ産ピエス(228L入り小樽)を復活させました。
その後も、 毎年かのボルドーの5大シャトー、ラトゥールとともに樽の研究が重ねてられれおり、
とくにアルゴンヌの森のオークは、アイ村のグラン・クリュのブドウと
非常に親和性が高いと言われています。

フュ・ド・シェーヌの特徴は、木樽による熟成のみならず、
14つの畑の計30区画から厳選される、多様性に富んだブドウにもあります。
さらにプレスティージュ・キュヴェには珍しく、
複数ヴィンテージのワインをブレンドしたマルチヴィンテージの
シャンパーニュであるため、その多様性は一層深まります。

ブドウは完熟するのを待って全て手摘みし、
果汁の圧搾後は低温浸透法で清澄、木樽での熟成と6年ものの瓶内熟成を経て、
手作業で打栓し、完成されます。