オークニー20年──甘く深く、静かにほどける一杯

オークニー20年

オークニー20年、シグナトリーのカスクストレングスです。1stフィルのオロロソ・シェリー・バット、度数は55.2%。ですが、構えるほどの強さは感じません。ヘザーハニーの柔らかい甘さが先に立って、アルコールの角はうまく丸められています。昔の18年を思い出すような、落ち着いたバランスの良さがありますね。

香りは、革張りのソファーのような重厚さに、ダークシェリーやナッツ。そこへ湿ったタバコやドライイチジク、オレンジのチョコが重なってきます。

口に含むと、アカシアの蜂蜜やクリームの甘みがなめらかに広がります。オレンジやイチジクのドライフルーツ、チョコレート、メープル、ラムレーズン…その奥にほんのりとスモークが寄り添って、全体をやさしくまとめてくれます。

余韻はあたたかく、トフィーやレザー、チョコレートのコクが続いたあと、最後に軽くペッパーが効いて、きれいに締まります。北新地でゆっくり時間をかけて楽しんでいただきたい一本です。