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  • 池田市の銘酒「呉春」

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    皆様のほとんどは「呉春(ごしゅん)」という酒の名前を聞かれたことがおありでしょう。

    大阪を代表する有名な日本酒ですが、その伝統と技から生まれる呉春の魅力の本質をご存知の方は少ないと思います。
    そこで、今仲酒店の地元でもある池田市で伝承される最高の酒「呉春」の魅力を皆様にご紹介いたします。

    「呉春」は「池田の酒」という意味


    蔵元のある大阪府池田市はかつて伊丹とならび天下の銘醸地として知られ、元禄の昔から銘酒番付の上位を独占した町でした。
    「呉春」の「呉」は池田の古い雅称「呉服の里」に由来します。また、「春」は中国の唐代の通語で「酒」を意味します。つまり「呉春」とは「池田の酒」の意味です。
    「下り酒」として江戸時代に重宝され、有名になりました。


    池田の酒は「下り酒」として江戸時代に重宝され、銘酒として名を馳せました。その中で特に「呉春」は今でも全国的に知名度が高く人気のあるお酒です。
    (下り酒とは関西から関東に入ってきた酒のことを指します。)
    谷崎潤一郎が愛飲した酒


    小説家谷崎潤一郎が好きだった酒としても知られています。蔵元の西田氏は谷崎潤一郎氏と個人的な交友があり、「西田さん、呉春持ってきて。」とよく頼まれたそうです。「細雪」や「卍」を執筆する谷崎氏の傍らには大好きな呉春があったようです。

    酒度「±0」という飲みやすさ


    「呉春」の酒度は珍しい±0です。甘口でも辛口でもない、飲みやすさを追求した酒。それが呉春なのです。
    「米と水と技」 3つが揃った極上の酒


    呉春・特吟の原料となる米は、酒米の中でも最良の岡山産「赤磐雄町(あかいわおまち)」です。幻の酒米と言われる栽培の難しい米です。
    水は五月山の伏流水。なんと今でも酒蔵内の井戸から汲み上げて使っています。
    そしてこの2つに伝統の技が加わり、最高の酒が出来上がるのです。

    今回入荷致しましたのは、呉春の中でも最も手に入りにくい「特吟」。

    その「特吟」の大吟醸です。年に一度だけの入荷です。

  • 2009年のケンゾー・エステート

    先日、2009年物のケンゾー・エステートの「紫」と「藍」が入荷致しました。

    2009年から、自社施設で全ての工程を行っているようで、あらゆる点での質の向上が図られているようです。

    以下、ケンゾー・エステートのツイッター・アカウントの呟きより。

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    ゲームメーカー「カプコン」の辻本憲三CEOが作ったワイナリ「Kenzo Estate」。設立当初はワイン不況のまっただ中でもあり辛口の記事が目についたのですが、今年になってWine Spectatorの注目のニューフェースに選ばれるなど、ようやく評価されるようになってきました。

    さらに2012年11月にリリースされる2009年のヴィンテージは、同ワイナリとしては初の「エステート」ボトリング。それまで他社に間借りしていた醸造設備を自社で持つようになり、品質も上がったとしています。Twitterの担当者もかなりの自信を持っている様子。

    紫鈴 rindo 2009 、凄すぎる、、、。もはや次元が違う。中の人的に、KEのスタッフとして以前に、いちワイン愛好家としてここまでの感動を覚えたワインは他にないかもしれない。

    紫鈴 rindo 2009はグラスに注いですぐは、まだ若々しく味わいも若干硬いかな?と感じますが、30分ほど待つとそのポテンシャルの片鱗が現れてきます。密度が高い(でも決してジャミーではない)美しいアロマ、雑味を感じさせず、口中にサーーーっと広がっていくエレガントな味わい。

    紫鈴 rindo 2009の香りの特徴ですが、今までのどのヴィンテージよりフレーバーが濃厚なのですが、ジャムのような煮詰めた果実の濃さではなく、完熟した上等な果物の、甘美ながらもフレッシュな香りをぎゅーーーっと凝縮した感じなんです。

    2012 10月 5

    このフレーバーの豊かさと上品さの一番の原因は、やはり「エステイトボトル」になったから、ということでしょう。2008ヴィンテージまでは、まだ醸造所もケイブも出来ていなかったため、収穫した葡萄を外部の施設まで運んで醸造を依頼する必要がありました。(続く

    続き)しかし2009年には醸造所とケイブが完成したので、葡萄を外に運ぶ必要がなくなり、日が昇る前の、葡萄の風味が一番濃厚な時間に収穫した葡萄を、まだ暗いうちに醸造所へ運び、その豊かな風味が損なわれないうちに仕込み始めることができるようになったのです。

    当然ながらまだ紫鈴 rindo 2009には、熟成に由来するブーケはありませんが、これが10年くらい経ち、熟成香が出てきて複雑な香りになったら、、、。今もしドラえもんがいたら、きっとタイムふろしきをリクエストすると思いますw

    Wine Spectatorで選ばれたのは、エステートになる前の2008年ですから、今年のワインはかなり期待できそうです。

    現在の当店でのリストには、「紫」と「藍」が、フル・ハーフ共に2009年。

    「紫鈴」は、フル・ハーフ共に2007年となっております。

    「紫鈴」の2009年も近日入荷予定。

  • 約200種類のブドウ品種を使用した白ワイン

    N.V. シンプリィ・ワオ! - ヴァイングート・レート(ヴァーグラム)

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    ぶどう品種の収集家でもあるワイナリーのオーナーが、自らのコレクションのブドウ全てを使って造り出した白ワインです。

    オーストリアの有名な造り手、ヴァイングート・レート(ヴァーグラム)が手掛けた遊び心満載の逸品です。

    余りにオオクの品種を使っているので法律上は格付けワインを名乗れません。依ってヴィンテージも入っていませんが、高級ワインに引けを取らないクオリティーのワインです。

  • マッカランとボウモアのマーマレード

    北新地バー

    マッカラン10年とボウモア12年入りのマーマレードを仕入れてきました。

    バーでの使い道は限られるかもしれませんが、人気銘柄のラベルが貼ってあったのでついつい。

    でも、カクテルなどに使うと面白いかも。

    ご希望の方にはお持ち帰りもございます。

  • ゴードン&マックファイルズ社のダイヤモンド・ジュビリー

    今年はロンドンオリンピックが開催されましたが、

    その直前に、エリザベス女王の戴冠60周年を祝う盛大なセレモニーも開催されました。

    スコットランドの各蒸留所もそれを記念していくつものダイヤモンドジュビリー記念ボトルが発売されました。

    中でも、ボトラーズ最王手のゴードン&マックファイルズ社のものは戴冠式の行われた1952年に蒸留されたグレン・グラントを60年目の今年に瓶詰め。限定85本のみの超貴重品。

    蒸留されたのは2月2日、瓶詰めされたのも2月2日。完全な60年物です(笑)。
    北新地バー

    蒸留年月日 : 1952年2月2日
    瓶詰年月日 : 2012年2月2日
    カスクタイプ : ファーストフィル・シェリー・ホグスヘッド
    カスクナンバー : No.465
    60年もの間ゆっくりと時間をかけて熟成したこのシングルモルトは、バランスに優れ、かつ複雑な味わいのウイスキーへと成長した。初めはコックスピピン(甘いデザート用りんご)やグラニースミス(青りんごの一種)を感じさせる新鮮なフルーツ香に、シナモンや根しょうがといったスパイス香が織り合わさり、その奥にはラベンダーやバラの花びらが微かに感じられ、そのまわりを甘いトフィーがふんわりと包み込む。
    口にすると、その深い味わいに、このウイスキーが長い熟成を経てきた事実を実感することだろう。
    最初はヒマラヤスギや刈ったばかりの草の青さを感じるが、すぐに焦がしたフルーツのふくよかな味わいへと変化し、その先にドライなスパイスや白コショウを感じる。スモークがそのフレーバーの間を縫うように進み、ほんのりと苦味をともなった、甘いトフィーのフィニッシュへと続く。
    ★付随する証明書に商品説明、テイスティングノート、カスクナンバー、蒸留・瓶詰年月日を記載。シリアルナンバー、GM社社長マイケル・ウルクハート氏のサイン入り。なおこの証明書は、時間が経っても朽ちないよう凸版(浮き出し)で印刷。
    ★クリスタル・デキャンタ入り。ストッパーはダイヤモンド型。彫刻部分はシルバーで色付け。デキャンタに彫刻された王冠の中央にはスワロフスキーを使用して輝きを加えている。
    ★ネック部分には純銀の装飾。輸送中は純銀のストッパーで密閉される。
    ★エリザベス女王の公邸である、ホーリールードハウス宮殿近郊で伐採されたスコティッシュ・エルム(ニレノキ)製の手作り木箱入り。
    ★デキャンタのカバーには、スコットランドで200年以上続くハリスツイード社の生地を使用。同じ素材の埃避けカバーで全体を保護している。

  • 今月のお薦めワイン

    2009年物のブルゴーニュ

    メゾン・ルロワのAOCブルゴーニュ・ルージュと、AOCコート・ド・ニュイ・ヴィラージュの2009年です。

    北新地バー

    2009年の出来の良さを感じる華やかで濃厚な薫りと非常にバランスの良い味わいを楽しむことが出来る逸品です。

    同じメゾン・ルロワで他に、AOCブルゴーニュ・ブラン、フィサンもご用意しております。

  • グレンマレイ

    北新地バー

    グレン・マレイはクセのないすっきりとした麦芽の甘みと、ほんのりと甘酸っぱい果実香が心地いいスペイサイドモルトです。

    軽やかなボディと、新鮮なブドウや白ワインを思わせる酸味があり、アペリティフにはぴったりのシングルモルトに仕上がっています。風味が偏っていないのでハイボールにも合いますし、ドランブイと混ぜれば美味しいラスティネールができあがります。

    また長熟のヴィンテージものには、バニラクリームやミルクキャラメル、オレンジケーキのようなアロマを放つものが多く、食後酒としても楽しめます。

    蒸留所があるのはエルギン市の西側。エルギン地区の蒸留所の中ではもっとも市の中心地に近く、車ならわずか3~4分の距離です。創業は1897年。ポットスティルは初留2基、再留2基の計4基で、仕込み水はロッシー川から引いています。蒸留所を訪れてまず目につくのが、18基もある巨大なモルトビン(麦芽貯蔵タンク)。かつてはサラディン式の製麦施設が蒸留所内にあり、大量の麦芽を必要としていたために設置されましたが、70年代後半に製麦部門は廃止されています。

    グレン・マレイは華やかで繊細な風味がハウススタイルですが、かつてはパッケージに勇ましいハイランド連隊の軍服を着た兵士のイラストが印刷されていました。ですが近年は、その“フェミニン”なハウススタイルを生かすイメージ戦略に方向転換しつつあるようです。それについてウイスキーライターだった故マイケル・ジャクソン氏は、「キルトの代わりにスカートを着用するようになった」と、彼らしいユーモアのある表現でコメントしています。なお現在でも16年物のパッケージ缶だけには、誇らしげな軍服姿のハイランダーが描かれています。

    この蒸留所は、かつてはマクドナルド&ミュア社(後のグレンモーレンジ社)によって運営されグレンモーレンジとは姉妹蒸留所でしたが、2008年に仏ラ・マルティニークィーズ社によって買収されました。またグレン・マレイはブレンデッドウイスキーのハイランドクイーンのメイン原酒ですが、このブランドも一緒に同社に移っています。グレンモーレンジ(Glenmorangie)とグレン・マレイ(Glen Moray)、この2蒸留所は名前がよく似ていますが、意図されたものではなくただの偶然なのだそうです。偶然といえばどちらの蒸留所も、以前はビール工場だったという共通点もあったりして面白いですね。

    Glen Moray 30 years old Single Malt Whisky (43% abv)

    Tasting Notes

    Probably the most elegant and sophisticated example of Glen Moray ever bottled, this specially selected 30 years old has an amazing finesse, magnificent balance and lingering softness.

    Colour

    Bright gold

    Nose

    Exceptional elegance and softness on the nose, this is a truly exquisite example of finesse and refinement of malt flavours over time.

    At full strength, the delicate aroma reveals a complex mix of scented and sweet aromatics: ethereal and floral scents in a pot-pourri mix (with geraniums, violets and roses) balanced by the softness of vanilla with hints of bergamot and wild mint. In the background are the hallmark Glen Moray scents with flowering currants and spices (ginger, cloves and ground nutmeg).

    With water, the subtleties of this classic malt are revealed – the sweetness of golden syrup and lemon curd beneath which is discovered an ‘antique’ elegance reminiscent of chestnut cabinets treated with linseed oil and a hint of soft leather saddles. This ‘antique’ aroma is a reminder that this is a very fine malt whisky that has taken on unique characteristics over its 30 years in oak casks.

    Taste

    A highly sophisticated flavour that is remarkably soft, sweet and smooth for its 30 years, this is quality aged whisky at its very best.

    On first sip, the sensuous oiliness gently caresses the palate as the flavours glide from front to back bringing elegant aromatics (lavendar, heather, vanilla, eucalyptus and hints of tea tree oil). This sensuous oiliness progresses to a melting softness, revealing a luscious sweet middle, reminiscent of lemon sponge and cream with a good dose of vanilla. Oak makes its presence known but never dominates, revealed as gentle nut oils and spices. Long and elegant to the end, the finish has an amazing finesse with gentle nut oils, hints of dates and figs and the softness of vanilla cream.北新地バー

  • 2009年物のDRC

    本日、2009年物のDRCフル・セットが入荷致しました。

    極上のヴィンテージなので、手に入れるのも一苦労でした(笑)。

    さて、2009年物のブルゴーニュの評価は・・・

    ワイン専門誌のヴィンテージ評価でも傑出し、生産者からも、
    「偉大なポテンシャルを持つブドウを収穫出来た」
    「フレッシュで果実味がしっかりとしており、リッチでストロング!」
    「神に祝福されたヴィンテージ」
    と絶賛の声が聞こえてきた、ここ数年の中では、屈指のグレートヴィンテージ2009年。
    実は造り手の間では、ブルゴーニュの『9』のつく年がグレートヴィンテージになるとの伝説もあるとか。

    2009年ヴィンテージを一言で表すなら・・・
    「華やかで表情豊かな年」
    この20年で記録的と言われるほど厳しい寒さで始まり、
    春になると一転穏やかで乾燥した日が続き、ブドウの木も比較的早く発芽。
    夏から秋にかけても天候に恵まれ、気温もブドウの熟成には最適な高さを
    維持したまま収穫を迎えました。
    テイスティングしてみると、アロマティックで活き活きとしており、表現力豊かな白ワイン、
    しっかりとした果実味を支えるしなやかなタンニンを持つ、バランスの良い赤ワイン、
    総じてそのような印象を持つ、まさに表情豊かな年であるということを実感します。

    今飲んでも味わいの良さを感じ取れますが、グラン・クリュクラスは
    熟成のポテンシャルもしっかりある超優良年です。

    北新地バー

    さてこの偉大なワイン達の飲み頃はいつになることやら・・・・

  • コニャック地方 ルイエ・ギレ社 ルイ14世

    北新地バー コニャック地方 ルイエ・ギレ社 ルイ14世

    右の瓶は英語で100年物と書かれています。左の瓶にも中国語でおそらくそれらしいことが書かれているように見えます。右側が先代コレクションから、左側が最近オークションで落札した逸品です。